W・Y 様
- お住いの地域
- 大阪市旭区
- ご年齢
- 30代
- お仕事
- 主婦
- お悩みの症状
- 顎の痛みで口が開かず、食事が困難になる。常に体がだるい
W・Y 様が当院に来院された経緯
1週間ほど前に歯科医にて治療中に顎の痛みを感じ、その後から口を開こうとした時の痛みとカクカクと音が鳴り出し食事に支障が現れる。
歯科医での治療期間中だが大きく開く事が出来ず、ひとまず症状が落ち着くまで中断する事になった。
食事でもお困りで、歯の治療も進められない事もありインターネットで「顎関節の治療」の検索で当院HPを閲覧し来院される。
治療内容と経過
顎関節の可動域検査:通常は指をタテに3本分は開口されるが、2本分も開かず中等度の痛みとクリック音を伴う。右は制限あり/左は過可動性
咀嚼筋検査:咬筋・側頭筋の過緊張と圧痛が著明(右側のみ)
姿勢分析:胸椎・腰椎の後弯が著明(ネコ背)、頚部の筋緊張
関節可動域検査:右顎関節・右仙腸関節・右股関節・頚椎2番の可動性低下
日常のクセ:右側を中心に噛む事が多い
以上の事から、咀嚼筋筋力の左右差と背骨・骨盤のゆがみによって運動バランスが崩れている上に歯科治療中の持続的な開口で、顎関節・咀嚼筋・頚部にストレスが掛かり痛みと可動制限の原因になったと考える。
問診を進める中、体が疲れやすく常にだるさがある事も判明。下半身のむくみが顕著であるため、体液の循環不全によって引き起こされている症状として要因の1つに含まれると判断。
1回目:頸椎・骨盤矯正で全体的なゆがみを調整した後、顎関節・咬筋・側頭筋の調整・体液循環調整を行った。顎関節可動性の左右差は7割ほど改善され、痛みも10→3くらいまで軽減
2回目:同様の施術に頭蓋調整・股関節・足関節の矯正を加えた。可動性の左右差は殆ど消失し、痛み・カクカクする音も治まった。開口も指3本分まで改善する。
3回目:可動性に軽度の差を残すも、顎関節の症状は気にならない様になった。
4回目以降:当初の問題は解決したが、全身の倦怠感を改善し姿勢・運動バランスを整えるために経過観察を行う。
8回目:倦怠感が緩和され、日常生活で疲れにくくなった。
以降は体調の改善を大変喜ばれ、御本人の要望もあり2~3週に1度のメンテナンス施術を継続している。
同時に治療した症状
首肩の痛み・全身倦怠感
施術方法
頚椎矯正 顎関節・頭蓋調整 骨盤矯正 下肢矯正 体液循環調整
考察
今回のケースは、発症からの日も浅く顎関節の構造上の問題がなかったため(咀嚼筋や頚部を主とする筋肉の過緊張が誘発)改善を早くに迎えられた。
顎関節は咀嚼運動の性質上、左右対称に動かせている事は殆どなく、筋力や可動性の差によって固いものを噛む・大きく口を開くなど一見些細な事からでもトラブルを起こしやすい部分である。
日常での噛みグセを意識的になるべく偏重しない様にしてもらい、セルフケアとしてのストレッチを継続する事で再発防止は十分に出来るケースであった。